宅建士、競売不動産取扱主任者、任意売却取扱主任者のS.Sフィールド


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☆競売について

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裁判所やネットで競売不動産の情報が公開されると、誰でも閲覧できるようになる。
競売が決定してプライバシーもなくマイホームの写真を撮られ、マイホームの情報が公開される…。
その競売情報を見て入札を検討するのはどのような人だろうか。

1.不動産屋
2.個人投資家

以前は、ほとんど不動産屋が入札していた。
しかし、近年、個人の入札が増えてきた。
個人投資のために安く購入できる競売不動産に目をつけた形だ。
市場価格より2割ほど安く購入することもできるということ、以前のように怖い人が居座わることもできなくなったことなどにより、個人参入が増えてきたと考えられる。

いずれにせよ、競売不動産を購入して自分で住むというよりも、それによって利益を得ようとする人たちによって競り落とされ、人手に渡っていくのが競売不動産の行方なのである。




競売開始決定となると裁判所執行官が物件調査をする。
物件調査とは、後に公開される3点セットを作成するための調査である。

3点セットとは、物件明細書,現況調査報告書,評価書のことで、入札を検討する判断材料となるもののことである。
競売にかけられる物件がどこにあって、どのような状態で、どういう法的縛りがあるのかがわかるようにまとめた報告書のようなものだ。

裁判所執行官が家に来て写真を撮ったり、物件について聞き取りをする。
このとき、居留守を使ったり、抵抗しても無駄で、鍵屋を使ってでも解錠して入ってくるし、抵抗すると警察を呼ばれる。
なぜなら、それは国家権力だからである。
従わないと強制的に執行されるだけとなる。

競売とは、わかりやすく言うとオークションである。不動産競売は、裁判所が行うオークションなのてある。

債権者(お金を貸した者)が、債務者(お金を借りた者)から債権(貸したお金)を回収できなくなると債務者の財産を強制的に売却して、その代金から債権を回収する。この強制的売却は、裁判所が行うもので、法律に則って実行される。

法律に則って行われるので、「情」などが入ることはほとんどない。

競売申立て
競売開始決定
裁判所執行官による物件調査
裁判所にて競売情報が公開される
入札閲覧開始
期間入札開始
期間入札終了
開札、落札決定

このような流れで淡々と進められる。
競売の申立てから落札までは、およそ8ヶ月から1年ほどである。

家を買うときの担保として、買う家を担保と
してローンを組んでいるケースがほとんどである。
返済ができなくなったら家を差し出します、という約束のもとお金を借りているので、貸したお金を回収したい債権者は、返済が滞ると次は担保に入っている家を差し押さえる。
勝手に売却してしまわないようにするためだ。

そして、いよいよ裁判所に競売が申し立てられることになる。


分割払いができなくなり、一括返済を求められても払えるはずがない人に代わり、一括返済する機関がある。 


 保証会社。 


家を買うときには、皆、保証料を支払っている。

保証料を支払った保証会社が代わりに返済してくれる。


しかし、それで借金がチャラになるわけではない。

 

今度は保証会社から支払いの督促を受ける。

 督促されることに変わりはない。

 つまり、何も変わらないのだ。

 払えない状態が更に続くだけ。 



住宅ローンを組んだ金融機関(多くは銀行)への返済が滞り、3ヶ月から6ヶ月ほど経つと 分割払いができなくなる。

 毎月、決まった金額を払ってくれるなら何十年かかけて返済してくれていいよ、という約束が成立したのが住宅ローン。

 ローンが支払えない状態とは、お金を貸した方から見たら約束が守られなくなったということ。

 約束を守らない人に対しては、これ以上譲歩しないよ、というのが、分割返済帳消しということ。 

分割返済帳消しとなると、借りたお金を一括で返してね、と請求されることになる。


 分割でも払えないのに一括などさらに無理な話なのだが…。

 支払えないのは、金融機関もわかっている。 


そうなると次はー。 


住宅ローンはじめ、借金の返済が遅れると督促状が届くようになります。


 早く支払え。 


 という威圧感。


 払いたくても払えない。


焦りが募るばかり。 為すすべなし。 


これまで入ってきていたお金が入らなくなる。

 

理由は、様々。  

会社の給料(ボーナス含め)が下がった。 

夫または妻の離職で世帯収入が減った。 

自営が以前ほどうまく行かなくなり、収入が減った。 

そして、今一番多いのが、新型コロナウィルスの影響で仕事ができず、収入が減った。


 収入が減ると、はじめのうちはなんとか繋ぎも効くが、数カ月で焦りがピークに達する。 


このままだとローンが払えなくなる···。
 

家がなくなる···⁉ 

 

いやだ、絶対にいやだ!


 [次回へ] 


家を買う。 

新築の戸建て、新築の分譲マンション。

 リビングには大きめのソファーとテレビを置き、キッチンはカウンター構造でいつでも子供の様子を見ながら料理ができる。

 子供たちには、それぞれの部屋があり、夫婦の時間を大切にできる寝室もある。 

家はくつろぎの場、家族との憩いの場、趣味や学びの場、そして気の合う仲間たちと楽しく過ごす場。

家を持つことは人生の最大にして最高の買い物。 妥協はできない、したくない。少し無理をしてでも納得のいくもの、気に入ったものでなければ…。容易に買い替えなどできないから、長く使うものなのだから。  

何十年と続くローン返済は、楽ではないが、やり繰りしていけば大丈夫。 家を買った時には、この生活が普通に続くと信じて疑うこともない。 


なぜなら自分は大丈夫なのだから。 


 という、なんの根拠もない自信…。 


 ところが、その日は突然やってくる。